2013/01/30

五十肩からの生還


昨年の秋口から煩っていた、五十肩からついに解放されました。誰でもなるありふれた病ですが、こんなに辛いものだとは思いませんでした。そして、それは壮絶で劇的な結末でした。秋口に痛みが始まり、整形外科へ、レントゲンに異常も無いことから、五十肩の診断が下りました(正式には肩関節周囲炎)。しかし、その痛みはかなりのもので、痛み止め(ロキソニン)や湿布ではどうにもならず、ステロイドの関節注射も効かず、接骨院でマッサージや針に頼るも、効果無し。4ヶ月を過ぎても、痛みは酷くなる一方だったため、藁をもすがる思いで、ペインクリニックを受診しました。ペインクリニックでは最初、各種ブロック注射(肩甲上神経ブロック注射に始まり、トリガーポイント注射、星上神経節ブロックなど)を試しましたが、思ったような効果が無く、最後は強い鎮痛剤を試すこととなりました。まず、トラムセット配合錠。弱オピオイドと呼ばれる、医療用麻薬のような効果を持つお薬ですが、吐き気、目眩など強い副作用があるなど、リスクもあります。しかしこちらもあまり効果はでませんでした。量を増やすか、体に貼るタイプのノルスパンテープにするかで、特に朝方の痛みが酷いので、24時間安定して作用する、こちらの薬を選択しました。おそらくこの薬は現在、癌以外の患者が使用できる最強のものでしょう。効果は劇的で、初めて痛みから解放されました。しかし、使用から数週間目、突然の強い吐き気と目眩。水を飲んでも戻してしまうほどで、近所の内科に点滴をしてもらいました。テープはすぐに剥がしました。当然、薬が体内から抜けていけば、またあの痛みが戻ってくるはずです。しかし…痛みは戻ってきませんでした。治っていたのです。五十肩はある日突然治ると言いますが、それが、今だったようです。そのかわり痛み止めを飲んでいる間、首を寝違えたようで、普通であれば痛みに気づくのに、薬のせいで全く気付かなかった痛みが、入れ替わりに襲ってきました。こちらはただの寝違いだったようで、湿布を貼って収まっています(たぶんこの薬、どこか骨折していても気付かないかもしれません)。副作用の方も徐々に治まり、長い五十肩との戦いは終わろうとしています(まだ腕は上がりませんが…)。

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